吉野さんは、福岡県生まれですが、茶陶を追究したいとの思いから萩焼の宗家、
坂高麗左衛門(十二代熊峰)の門を敲いたとのこと。
以来十年の修業を経て、1996年に「桃李窯」を開窯、独立を果たした。
桃李の李は、坂家の初代、李敬から姓の一字を承け、史記、李広伝にある「桃李不言,下自成蹊
(桃李もの言わざれど、下自ずから蹊を成す)」に依っているとのことです。
下に自然と蹊が出来るような作品を作りたいという真摯な思いの発露でしょう。独立以来、萩の本道を歩みつつ、
作家としての可能性を追究してきたと言えるでしょう。
長年使用してきた登り窯に加えて、穴窯も2022年に築いて焼きの可能性を広げ、
陶土は「細土(こまつち)」から大道土単味、磁土などを用いるようになり、
釉薬もそれぞれの長所を活かすものを使用するなど、作品の表情や深みを追究してきたのです。
これからも伝統を現代に活かした作品を追究して頂きたいと思っています。
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萩焼 吉野桃李
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